犬に危険な食べ物として、玉ねぎやチョコなどはみなさんご存知ですよね。しかし、ぶどうやレーズンも危険であると知らない方は多いのではないでしょうか。ついあげてしまいがちですが、急性腎不全や、最悪、死に至ってしまう恐れもある危険な食材です。
ぶどうやレーズンを食べたあとの危ない症状
犬がぶどうやレーズンを食べてから2~5時間ほどで、症状がでてきます。ぶどう中毒のときは、次のような症状がみられます。
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 腹痛
- 元気がなく、無気力
もっと危ない腎不全ですと、ほかに次のような症状が見られます。
- おしっこの量が減る
- 脱水
- 意識の低下
- 呼吸が荒くなる
- 痛みのせいで体を丸める
腎不全とは、体の毒素を排出する腎臓が正常に働かず、毒素が体内に貯まり、脳や臓器にダメージを与えます。こうなると、命に関わるほどの恐ろしい状態です。もし、食べてしまった場合は、急いで動物病院で診てもらいましょう。
ぶどうの危険性の原因
ぶどうに含まれるどの成分に問題があるのかは、まだわかっていません。また、種類もたくさんありますが、どの種類が有害かとも解明されていません。ただ、犬がぶどうを食べたときに、中毒症状、急性腎不全が報告されていますので、危険であることに間違いはないです。
乾燥させたレーズンでは、成分が凝縮して、より危険性が高くなります。パン好きな犬も多いですが、レーズンパンには特に気を付けましょう。ぶどうジュースなどでも同じような症状が出ることがあり、あげないで下さい。
ぶどうの許容量
どれだけ食べると危いのか、症状の報告のあった量は次の通りです。
- ぶどう 体重1㎏で約3~57g (1粒~)
- レーズン 体重1㎏で約11~30g (18粒~)
目安の量でも、幅が広く、個体差があることがわかります。これより少くても症状が出てしまう犬もいれば、変化の起こらない犬もいるでしょう。
ただ、わざわざ食べさせる必要は全くありません。一粒くらいと考えずに犬のために与えないようにしましょう。
まとめ
ぶどうは、命にまでかかわる危険をもった食べ物です。与えないようにすることはもちろん、誤食の危険性も高いです。甘いにおいのぶどうは、犬にも魅力的にみえます。
自分たちで食べる場合も、犬の届かないところに置くなど、細心の注意を払いましょう。それでも、食べてしまったら、症状の有無に関わらず、急いで動物病院で診てもらいましょう。